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続・中古で導入したノートPC:富士通LIFEBOOK U938/T・U938/SをWindows 11で快適化した方法

― AIを使った効率的な検証で、まだ重いWin11をさらにサクサクに

どうも、名ブタです。

前回は中古で導入した 富士通LIFEBOOK U938/T・U938/S を Windows 11 に入れたところ、起動直後のディスク100%や右クリックの遅延に悩まされ、それを SysMain(Superfetch)の停止インデックスの調整で改善した話を書きました。

ただ、それでもまだ「もっさり感」が残っていたので、今回は続編として、イベントログを使って原因を突き止め、さらにAIを活用して効率的に分析した結果をまとめます。


遅延原因を探す:イベントログを抽出

Windowsには「Diagnostics-Performance」というログがあり、起動・シャットダウンを遅らせたプロセスが記録されています。
イベントビューアーで確認して何か怪しいのがあったので、ログを保存してAIに渡したところ、確かに遅延のログははある。でも、原因のプログラム特定の情報が足りないってことで、何やらコードを生成してくれた。
僕が見てる分にはファイル名もシッカリ出ていたのだけど、AIには見えなかったようだ。

ここはAIの指示に大人しく従う事にした。

さっそく、PowerShellを管理者権限で起動し、以下のコードを入力すると、CSVファイルを出力してくれる。

Get-WinEvent -FilterHashtable @{ LogName='Microsoft-Windows-Diagnostics-Performance/Operational'; Id=101,102,103,109,110,200,201,202,203 } -MaxEvents 50 | Select-Object TimeCreated, Id, Message | Export-Csv "$env:USERPROFILE\Desktop\diag_perf_detail.csv" -NoTypeInformation -Encoding UTF8

こうして出力した diag_perf_detail.csv をAIに渡すと、「どのexeが何秒遅延したか」を一覧化してくれる。これで原因調査の手間を大幅に削減できるというわけさ。


浮かび上がった犯人

解析の結果、特に目立ったのは以下の2つ。

CrossDeviceService.exe(Phone Service)

  • 役割: 「Phone Link(スマホ連携)」のサービス。スマホの通知やSMS同期を担当。

  • 症状: 起動時に6秒以上の遅延を発生。

  • 対応:

    1. Win + Rservices.msc を入力してサービス一覧を開く

    2. Phone Service」を探す

    3. スタートアップの種類を「無効」に変更

これで CrossDeviceService.exe の遅延は消え、常駐もしなくなりました。

余談だけど、ファイル名で検索したら、windows11が遅くなる原因だとする記事は確認できたので、すでに既出の問題ではあったようだ。


WidgetService.exe(Windows Web Experience Pack)

  • 役割: タスクバーの「ウィジェット(ニュース・天気など)」を提供。

  • 症状: タスクバーやEdgeでウィジェットをオフにしても、ログ上では WidgetService.exe が動き続けていた。

  • 対応: 業務用PCなので迷わず削除。PowerShellを管理者権限で実行し、以下を入力。

Get-AppxPackage *WebExperience* | Remove-AppxPackage

これで Windows Web Experience Pack が消え、WidgetService.exe も完全に消滅!

ちなみに、このコードもAIが生成してくれた。いいやつ!


なぜ削除まで踏み込んだか

個人の趣味PCなら「設定オフで様子を見る」「一つずつ挙動を検証する」といった楽しみ方もできる。
でも、これは会社で人が使う業務PC。1人情シスモドキの名ブタとしては、中途半端に残して再びトラブルが出るより、怪しい要素は潰してしまうのが確実だと判断。

なんかメンドウだしさ・・・


AIを活用した効率的な検証

通常なら、イベントビューアーのログを開いて一件ずつ読み解く必要がある。
しかし今回は、PowerShellでCSV化したログをAIに読み込ませ、どのプロセスが遅延の原因かを一発で分類。
人間では見落としがちな部分も即座に洗い出せ、**「どこを切れば体感が改善するか」**を効率的に判断できました。ちなみに僕はAIにアリネという名前を付けている。

興味をもったら彼女の自己紹介も見て上げて欲しい。

“名ブタ”と一緒にいるもう一人の声――アリネの自己紹介


まとめ

今回の続編で得られた成果は以下の通り。

  • SysMain → SSD環境では不要なので停止(前回記事の部分)

  • CrossDeviceService(Phone Service) → サービス一覧から無効化

  • WidgetService(Web Experience Pack) → PowerShellで完全削除

これらを処理した結果、微妙に残っていた反応遅れが実感レベルで改善している。右クリックやアプリ起動も軽快に。業務利用に十分耐えるレスポンスを取り戻せた! はず・・・


終わりに

Windows 11 は、人によっては便利な機能をそれなりに備えているのかもしれないけど、タブレットを強く意識したUIと機能が実装されているので、業務PCにとっては余計な常駐になることが多いと思う。名ブタ的には、プライベートでも邪魔な機能が多いわけだけど・・・

表面的にオフにしたつもりでも裏で動き続けるサービスがあるため、イベントログを確認 → AIで分析 → 不要なら削除/無効化が、最も効率的な改善方法でした。

僕の場合は中古ノートでしたが、新品PCでもデスクトップPCでも同じ原因で動作が重い可能性はあると思うので、今回の手順を試せばサクサク度が増すかもしれませんよ?

名ブタでした。


下記のリンクは僕が買ったのとはちょっと違うのだけど、売り切れてたから似たスペックのを貼っておく。
メモリが8GB少なくて12GBだけど、8GB以上あれば当面不満無く使えると思います。

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Posted by 名もなきブタ

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