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維新の議員定数削減に反対する──“静かな独裁”が始まる前に

― 異論が消えた政治は、ただの支配だ ―

豚の顔をしたサラリーマンが白いワイシャツ姿でソファに座り、ビールを片手にくつろいでいる様子。生活者としての視点とユーモアを兼ね備えたイメージ。

どうも、名ブタです。

議員を減らしても問題が起きていない。
──そういう話を聞くたびに、僕はゾッとする。

問題が「ない」のではなく、声が届かなくなっただけじゃないのか?
異論が消えた政治は、民主主義の成熟じゃなくて、“支配”が完成した政治なんだ。

🧭 議員を減らすと「声の接点」が減る

議員って、ただの椅子じゃない。
それぞれが地域や業界と政治をつなぐ接点なんだよ。

議席を減らすってことは、その接点を減らすってこと。
拾われなくなる声が増える。

例えば、減った議員をカバーするために、御用聞きを増やしても、最後は議員のところで“すぼまる”だけ。
結局、その議員が懇意にしてる業界が優先されてしまう。

政治って綺麗ごとじゃなくて、取引と駆け引きの世界。
協力する代わりに貴方の意見を採用しましょう何てこともある。
議員が多ければ、拾ってもらえるチャンスも増える。

多様な声を拾える環境をわざわざ狭める必要はないと思う。


⚠️ 「問題がない」というのは、異論が“消えた”だけ

維新は議席削減で大阪議会を支配的にした。
「混乱もなく効率化できた」──と、改革っぽいことを言う。
でもそれは、反対勢力や小さな声が議会から消えた結果にすぎない。

議員定数を減らせば、無党派とか少数政党とか、力の弱い個人や党から消える。

大阪府議会も議員定数が減ったことが維新が力を増した。
これを問題が起きてないと思っているなら、民主主義のピンチだ。

民主主義は、多数決で決まる。
でも、多数派が間違える可能性を前提に、様々な意見を内包するために少数派を制度的に守ること。

ここに、民主主義を守る事の肝があるんじゃないかと思う。

それをやらずに「静かだから成功」と言うのは、支配者の論理だ。


🏯 副首都構想と一党優位は危険な組み合わせ

そんな大阪に副首都機能を持たせようなんて、笑えない話だ。

大阪府は議員を減らして維新の支配が強まっている。
議員が減ったことで小さな声や異論が封じられている。
一党優位の議会に国家中枢を移すことは、民主主義にとって致命的。

多様性を軽視した都市に国家中枢を置くのは明らかなリスク。
首都機能を置く都市には、多様性と健全な対立構造が必要なんだ。


📊 制度設計を語らない改革は、ただの支配

仮に削減するなら、

  • 無所属議席の最低割合

  • 政党の最大占有率の上限

  • 市町村レベルの議員拡充

  • 意見収集の可視化と公開

こうした制度設計をセットで語らなきゃおかしい。
でも維新は、そこを一切口にしない。
つまり、権力の集中を目的にしていると見られても仕方がない。

維新は、自分達が行った政策を正しいとして、国政に持ち込もうとしてる。
でも、デメリットが指摘されながら、その事に言及しない彼らのスタイルには危険と感じる。


🌍 多数派は、必ずしも真実ではない

多数が正しいなら、いまだに天動説だよ。

真実を変えてきたのはいつだって少数派だ。
小さな声が政治の場に届く仕組みを壊すってことは、
未来を潰すのと同じなんだ。


🐷 結論:これは“改革”じゃない、“静かな独裁”だ

議員定数削減は、見た目はスマートで、財政的にも“正しそう”に聞こえる。
でもその裏で失われるのは、社会の多様性と民主主義の根幹だ。

声が拾われなくなった社会で、権力は音もなく肥大化する。
僕はその流れに、反対する。

むしろ議員は増やしてもいいくらいだ。
報酬をどうするかの議論はあっていい。でも、数を減らすことと混同しちゃダメ

──名ブタでした。


 

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Posted by 名もなきブタ

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