投票の参考に ― 経済政策を国民の財布と企業の儲けで見てみない?
ー 複雑な経済をシンプルに整理する二軸の提案

どうも、名ブタです。
選挙のたびに「どの党に入れるべきか」で悩む人は多いと思います。候補者の演説や政党の公約を聞いても、専門用語が並んでいてわかりにくい。ニュースで「景気対策」「財政健全化」「インフレ目標」などと聞いても、結局自分の生活にどう関わるのかはイメージしづらいですよね。
でも、僕はもっとシンプルに考えていいんじゃないかと思っています。
その軸はたった二つ――**「自分の財布」と「企業の儲け」**です。
経済は複雑。でも考え方はシンプルにできる
確かに経済は複雑です。人口動態や為替、国際情勢まで絡み合って景気が動きます。けれど、僕たち生活者が本当に気にするべきは「毎月の生活が楽になるかどうか」でしょう。
その判断を助けるシンプルな物差しが、
-
国民の財布(可処分所得が増えるか?)
-
企業の儲け(利益が出て雇用や投資につながるか?)
この二軸です。両方がプラスなら景気は回りやすい。逆にどちらかがマイナスなら、いずれ自分の生活に跳ね返ってくると考えられます。
政策を二軸で比べてみる
具体例で考えてみましょう。
-
消費税減税
消費するたびの負担が減るので国民の財布はプラス。消費が増えれば企業も売上増。→ 両軸◎ -
社会保険料減税
給料からの天引きが減り、企業の負担も軽くなる。結果として双方プラス。→ 両軸◎ -
単発給付金
一時的に国民の財布は増えるけど、来年はどうなるかわからない。企業も将来需要を見込めないから投資につながらない。→ 財布△ / 企業✖ -
最低賃金上昇
一見すると労働者の財布は増えるけど、企業にとっては人件費増でマイナス。経営悪化や雇用調整で、最終的には自分の生活にも返ってこない。→ 財布△ / 企業✖
※もう少し言うと、価格転嫁で物価上昇なので財布✖
こうして見比べると、どの政策が持続的に景気に効きやすいかは直感的にわかります。
単発か恒久かの違いも大きい
もう一つ大事なのは「単発か恒久か」です。
給付金のように単発で終わるものは、ボーナス感覚で消えてしまいます。人や企業の行動を本格的に変えるには弱い。
一方で、消費税や社会保険料のように恒久的に負担が減る政策は「来月も続く」と確信できるので、消費や投資につながりやすい。人間は「臨時収入」よりも「毎月の残り」が増える方が生活改善を実感するからです。
投票判断の一歩に
経済は確かに複雑で、専門家でも意見が分かれる世界です。けれど、僕たちが投票の参考にするなら、この二軸で十分だと思います。
「自分の財布は増えるか?」
「企業は儲かるか?」
難しい経済理論を追うより、まずはこの二つを基準に見てみる。そうすれば「どの政策が本当に生活を良くするか」がぐっと見やすくなるはずです。
もちろん、この二軸だけですべての政策効果を語れるわけではありません。けれど、複雑さに飲まれて投票を諦めるより、まずはシンプルに考える一歩を踏み出してみる。そんな視点を提案したいと思います。
以前にこういう記事も書いてるので興味がある方はどうぞ。
知識がなくても、満足していても、選挙に行くべきだと思う理由
それでは今回はこのへんで。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
――名ブタでした。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません