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経験だけでは通用しない。マネジメントに必要な“バイアスを越える力”

――あなたの“正しさ”は、どこから来ているのか?

どうも、名ブタです。

「経験から学ぶのが一番だ」

間違いじゃないけど、実際のところどうだろうか?

”経験に勝るものなし”なんて言うけど、僕は経験による学習に限界を感じ、モヤモヤの答えを他者の経験や知識に求めていった。

現場でも、経験のみに寄った考えが強い人たちが多々居る。
おそらく自覚はないだろうが、そういう人たちの言葉からは強いバイアスを感じる。

実際には――経験って、思ってるほど公平でも万能でもないんだ。

経験は人を育てる。でも、バイアスも育てる

同じ経験をしても、そこから得るものは人によって違う。
なぜなら、人間にはバイアス(思い込み)や自己正当化の癖があるから。

  • 「自分はちゃんとやってきた」と思いたい

  • 「自分の判断は正しい」と信じたい

  • 「昔の成功体験」が忘れられない

そうした感情が、経験の“解釈”にフィルターをかける。
その結果、経験から得られるのは学びじゃなくて、ただの都合のいいストーリーになってしまう。

型にはめる vs 型を理解する

管理職に多いのが、「部下を自分の型に当てはめようとする人」だ。
でも、本当のマネジメント力がある人は、他人の型を理解しようとする人なんだ。

  • 前者は「画一的なチーム」をつくる

  • 後者は「柔軟で多様なチーム」をつくる

もちろん、型にはめることが全て悪いわけじゃない。戦術としては有効な場面もある。
だけど、戦略的なマネジメントを語るなら、他人の“違い”を捉える力が必要不可欠だ。

「経験だけで通用する」人には、実は条件がある

じゃあ、経験だけでマネジメント力を高めることは本当に不可能なのか?
いや、不可能ではない。だけど、それには**極めて高い“自己省察能力”**が必要になる。

  • 他人の意見を取り入れる素直さ

  • 自分の失敗からパターンを抽出する力

  • 感情に流されず、客観視できる視点

こうした能力を持っている人は、たとえ本を読まなくても自然と学べる。
でも、残念ながらそういう人はめちゃくちゃ少数派だ。

学びが“正しさ”のバイアスを壊す

僕が言いたいのは、経験を否定するんじゃない。
「学び」があってこそ、経験はより深い意味を持つってことなんだ。

知らず知らずのうちに、自分の「正しさ」は固定観念や自己正当化に支配されていることがある。
それに気づくには、外の世界を覗くことが必要なんだよ。

たとえば――

  • 日経ビジネスの無料コラムをちょっと読んでみる

  • 誰かの体験談を読んで「自分ならどうする?」と考える

  • あえて“反対意見”を見て、自分の立場を問い直してみる

そんな“小さな学び”でさえ、視野を広げる大きな一歩になる。

まとめ:経験は武器だ。でも、単独では限界がある

経験とは、「過去の自分の視点」でしかない。
そのままじゃ、どこまで行っても“自分フィルター”から抜け出せない。

だからこそ、他人の経験・知見・理論に触れることで、自分の経験を再構築する必要があるんだ。
それが、マネジメントという複雑で人間的な営みにおいて、何より重要な“視野を広げる力”になる。

名ブタでした。