国産AIと安全保障 #02|LINEとサイバー攻撃に見る“他国依存”の現実
― 民間インフラが止まる時、国家攻撃の予行演習が始まる ―

どうも、名ブタです。
1話では「AIのフィルターが議論そのものを封鎖する」という話から、
日本が“国産AIを持っていないリスク”に触れた。
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今回はもっと具体的な話をする。
僕たちの日常に起きた“実例”から、
すでに危険は始まっていることを確認していく。
優性思想とかAIの倫理フィルターみたいに抽象論じゃない。
これは現実だ。
■ LINEはインフラだった。だから事件は重すぎた
LINEの個人情報が海外から見える状況になっていた──
このニュースは覚えている人も多いだろう。
当時は
「まぁLINEだし」
「スタンプアプリでしょ?」
みたいな空気で受け止められた節すらある。
でも、冷静に見れば 国家としては大事件 だ。
なぜか?
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行政がLINEを使ってる自治体がある
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政治家の連絡がLINEに乗る
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企業の内部情報も普通に流れる
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家族の会話や生活圏データが山ほど残っている
そして何より、
国民の生活インフラとして定着していた。
つまり「SNSの情報が抜かれた」ではなく、
日本という国家の“日常動線”が丸見えだった
ということだ。
国家の通信インフラが他国企業の黒箱依存になる──
これだけで十分アウトだ。
■ ニコニコへの攻撃は「日本の弱点」を突きすぎていた
次に記憶に新しいのが ニコニコ動画の大規模障害。
サイバー攻撃で長期間復旧できなかった。
普通の動画サイトが落ちた……ではない。
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日本の“ネット文化のアーカイブ”
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過去の膨大なコミュニティ履歴
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有料会員の収益ライン
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各種連携サービス
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企業案件
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広報ライン
これらが一気に麻痺した。
そして僕が一番気味悪かったのは、
「破壊目的」ではなく「麻痺目的」の攻撃だったこと。
破壊すら必要としない攻撃。
止めるだけでいい。
麻痺させるだけで社会は簡単に混乱する。
これは“戦争の前段階”と非常に相性がいい。
■ ASKUL、アサヒの例は「攻撃されれば止まる」現実を示していた
物流倉庫のシステムが落ちて出荷が止まる。
飲料メーカーの工場が止まって供給ラインが途絶える。
これらの事例が示したものはシンプルだ。
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物流
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食品供給
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生活物資
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店舗の在庫
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経済インフラ全般
これらはサイバー攻撃ひとつで“普通に止まる”。
海外依存とか国産とか、そんなレイヤー以前の話だ。
国内企業であっても攻撃されれば止まる。
そして止まった瞬間、国民生活に直接ダメージが出る。
さらに厄介なのは、
これらが“本番の攻撃”ではなく、
あくまで“予行演習”のような性質を持っていることだ。
攻撃者が国家なのか、民間ハッカーなのか、犯人像がどうであれ結果は同じ。
生活が一瞬で寸断される。
それが現実だ。
■ 日本は「攻撃されたらどうなるか」を理解していない
名ブタは前から思っているんだけど、
日本はすでに安全保障のレッドゾーンに片足突っ込んでるのに、
政治側がその深刻さを 国民レベルの解像度で説明できていない。
(まぁ政権変わって、多少は空気が変わったけどね。)
サイバー攻撃って、
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目に見えない
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誰がやったか断定しづらい
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ニュースになってもすぐ忘れる
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大臣が会見して終わり
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「ITの話だろ?」で片付く
こういう扱いになりがち。
だから国民が“本当の危険”に気づきにくい。
現代の国家攻撃の第一手は、
ミサイルや銃撃だけじゃなく“サイバー攻撃”も含まれる。
“止める”だけで社会は崩れる。
それが現代型の戦争の入口だ。
そして核心に戻る:「海外依存」が持つ構造的リスク
ここで、例として挙げたサービスを分けて考えたい。
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LINE → 海外依存そのものの危険が可視化された例
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Askul/アサヒ → 攻撃されれば国内でも普通に止まるという例
特にLINEは最初から国産ではない。
だからこそ海外依存の危険性が国民の前にハッキリ現れた。
※一応、日本人が開発した純国産アプリとする考えもあるけど、
元は韓国企業の日本法人発。現在はLINEヤフーってなってるけど、
これも純粋な国産企業かと言われると疑問。
多国籍企業って感じだから僕の中ではLINEは海外アプリという扱いになってる。
海外からの情報アクセス
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バックドアの懸念
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有事にアップデート停止
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通信インフラの断絶
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解析される可能性
LINE問題はただのアプリの話じゃない。
日本の“通信動線”が外部に握られていると何が起きるか、
国民が理解しやすい事例。
一方、国内企業のAskulやアサヒは構造が別だ。
外国製か国産かではなく、
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外部攻撃でシステムが麻痺
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復旧に長期間
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生活全般に直撃
海外依存の危険とは別軸で、
攻撃されれば国内でも普通に破壊される現実を見せつけた。
ともかく、危険が健在化したことは良いことなのかもしれない。
■ AI時代はリスクがさらに増大する
これまでサイバー攻撃で止まったのは、
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倉庫
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動画サイト
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企業アプリ
だった。
けどAIがインフラに入ってくると状況は一変する。
未来のAIが担うのは、
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電力の調整
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災害シミュレーション
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自衛隊配備の最適化
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都市管理
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水道・下水など基盤運用
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医療の負荷計算
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交通網の制御
つまり、国家の頭脳そのものだ。
この頭脳が他国AIだったら?
答えは簡単。
戦争になった瞬間、
“国の頭脳”が敵国製に変わる。
停止、誤作動、改ざん、指示拒否。
どれが起きてもおかしくない。
これは国防以前の話。
もはや国家として成立しなくなる問題だ。
■ 第2話のまとめ
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LINEは海外依存の危険性を国民に見せた典型例
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Askul・アサヒは「攻撃されれば国内でも普通に止まる」事実を示した
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この2つは“依存”と“攻撃”という別軸の危険
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現代の国家攻撃の第一手はサイバー麻痺
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AIが国家インフラに入ると、海外依存は致命傷になる
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つまり 国の頭脳を外部に預ける=国家としての自殺行為
次回は最終まとめ。
「日本は国産AIを作らなければ独立国家でいられない」
という結論に踏み込む。
名ブタでした。











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