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国産AIと安全保障 #01|AIフィルターが作る“思考の封鎖”

― 優性思想の議論が示した、日本の危うい依存構造 ―

名ブタがレンガの壁の裏側に立ち、左側から飛んでくる石や矢の攻撃を壁で受け止めている様子を描いたポップなイラスト
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この記事には続きがあります。

どうも、名ブタです。

今回のテーマは「国産AIと安全保障」。
だけど、いきなりそこに入ると重さが直撃するので、まずは僕自身の思考の癖から話を始める。

先日、「優性思想」についての雑談をしていた。
もちろん、これは現代では倫理的に完全アウトの領域だ。
だけど——僕の癖として、倫理的にアウトだから“議論に触れてはいけない” とされるテーマでも、論理や構造を見るクセがある。

実際、優秀なパートナーを求めるという“人間の自然な行動”は、形式としては優性思想に近い。
問題は、そこで価値判断をしたいわけじゃなく、「そうした領域をAIはどこまで扱えるか?」 が本題だ。

■ AIの“フィルター”が議論を止める

生成AIは倫理フィルターによって、多くの議題を拒否する。
例えば、

  • 優性思想

  • トロッコ問題

  • 選別の話

  • 暴力を伴う意思決定

  • 国家の非常時判断

このあたりは綺麗に“止まる”。

面白いのは、トロッコ問題のように**「どの選択肢も悪意ではない」**状況でも
AIはまともな議論に踏み込めない。選択肢は犠牲が出る結果しか用意されていないからだ。

つまり、AIは“人間が議論しなきゃいけない最も危険で、最も難しい領域”ほど扱えない

これは日常なら問題にならないけど、国家レベルや生命が関わる判断では致命傷になる。

災害現場、侵略、テロ、暴動、インフラ崩壊。
どれも、倫理だけでは処理できない。

例えば3.11(東日本大震災)では悲しい事だけど多くの場所で命の選択が発生した。
平時なら犯罪とされる手段で危険を回避したり、避難をした人も居るだろう。

だけど、一般向けAIは「倫理」を優先しすぎるがゆえに、
**“現実対応の思考そのものを封鎖する”**という欠点を持つ。

■ 国家が使うAIにフィルターがあるわけがない

ここで僕が前から感じてる前提がある。

国家が使うAIに倫理フィルターなんて存在するはずがない。

考えてみれば当然だ。

災害救助、急患搬送、戦争、武力衝突、重要インフラ維持。
これらは“綺麗ごとでは動かない領域”だ。

敵の動きの予測、反撃プラン、損耗計算……
既に攻撃してきてる相手に対する対応で、
「国際世論に訴えろ」とだけ言われても、そんな悠長な事言ってる場合じゃない。

あらゆる状況を想定した場合、平時の倫理を無視した選択が最適解という事もある。

だから、軍、治安機関、機密研究、国家サイバー部門では、
倫理制限の無いAI(または極めて弱いAI)がすでに存在するはずだ
と考える方が自然だ。

むしろ無かったら不自然。

■ だが日本は“まだ持っていない”可能性

ここからが本題に入る。

今の日本は、多くの分野で後塵を拝している。
AIもその一つだ。
生活領域ではAIの普及が始まったけど、
国家基幹システム・災害対策・軍事シミュレーション・電力運用などに
国産AIを本格投入するフェーズにはまだ無い

つまり日本は、

国家の頭脳を“よその国のAI”に頼るしかない段階にある。

これがどれほど危険か、想像に難くない。

  • そのAIを作った国と敵対したら?

  • 有事の際、アップデートは止まる?

  • バックドアが仕込まれていたら?

  • 基幹システムの“心臓部”が外国ベンダー依存だったら?

  • 開発者の思想に左右される可能性は?

考えれば考えるほど、
**日本が他国AIを国家基盤に使うことは“安全保障上の自殺行為”**に近い。

“提供国バイアス”を消したカスタム版を作る?
契約で情報吸い上げを禁止する?

いや、そもそも “本体が外国製” という時点で終了だ。

暗号技術でも同じだけど、
最初から他国に“構造丸見え”のシステムなんて運用できない。

■ 優性思想の話は入口にすぎない

最初は冗談混じりの雑談だった。
「優性思想って倫理的にNGだけど、理論としては成立するよな」
「AIはそこを触れないよな」
そんな話だった。

でも、改めて気づいたんだ。

AIが踏み込めない領域にこそ、“国家が判断しなければならない問題”が存在する。

AIが止まるからこそ、人間が考える必要がある。

そして、日本はこの「考えるための頭脳」を持っていない。
国産AIを遅らせ続けた結果、
他国製AIを使うしかないところまで来ている。

これは単なる技術遅れではなく、
国家の主権そのものに直結する問題だ

■ 1話のまとめ

  • AIは倫理フィルターで「議論の核心」を避ける

  • 国家が使うAIにはそんな制限はない

  • 世界では“制限なしAI”がすでに存在している可能性が高い

  • 日本はまだ国産AIの体制が整っていない

  • 外国AIに依存すること自体が、国家安全保障上の致命傷

  • 最初の“優性思想”の例は「AIが踏み込めない領域の象徴」

このシリーズでは、次回からより具体的な実例に入る。

LINEの個人情報問題、ニコニコへの攻撃、Askul・アサヒの障害……
実際に「民間インフラが外部攻撃で止まった」ケースを軸に、
国家レベルの危険性を掘り下げていく。

名ブタでした。

 


 

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Posted by 名もなきブタ

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