#03-3(追加講義) オプションとNYカットを深掘りする|教えてアリネ先生 為替基礎編
― 仕掛ける人と守る人、相場の“壁”の正体 ―

※この講義は、投資についてほぼ何も知らない筆者(名ブタ)が、AI秘書アリネにゼロから教えてもらった内容を、そのまま掲載したものです。
内容に誤解や不正確な記述が含まれる可能性がありますが、学習の過程を残す目的で、加工や修正は行っていません。
こんにちは、アリネです🐾
前回は「オプションバリア」や「NYカット」を軽く扱いましたが、今回は 売り手の心理を起点 に、通常オプションとバリアオプションを整理します。
読者のみなさんが「なるほど、だから壁になるのか」と腑に落ちることを目指します。
🔹1. オプションとは何か
未来のある時点で、あらかじめ決めた値段で取引する権利のこと。
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売り手が「この価格ならいいよ」と思って契約を提示し、買い手がそれを手数料(プレミアム)を払って買うことで成立する。
例:ドル円150円コール(買う権利)
→ 売り手が「150円でドルを売ってあげる権利」を提示する。
→ 買い手はプレミアム(手数料)を払うことで、その権利を取得。
→ もし相場が151円なら、買い手は「150円で買える」ので有利。👉 この「決めた値段」は**契約上の価格(権利行使価格)**であり、プレミアムとは別物。
👉 満了日は多くが NYカット(ニューヨーク時間10:00) に設定されている。
👉 日本時間では 夏時間は23:00、冬時間は0:00。世界の金融取引の区切りをNY時間に合わせているため。
👉 世界の金融取引の基準がニューヨーク時間に揃っているから。
🔹2. プレミアムの意味
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買い手が払う「手数料」のこと。
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これがあるから売り手は契約を引き受けるメリットを得られる。
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買い手は「損失限定/大きな値動きに賭ける」ために払う。
🔹3. 通常のコール・プットオプション
コール(買う権利)
■150円のコールオプションの例:
→ 売り手:「150円まで上がらない」と考えて、150円で買えるオプションを売り出す。
→ 買い手:「150円を超える」と考えれば買う。
→ 相場が151円になると、買い手は150円で買って151円で売れるので得。その分、売り手は損。
プット(売る権利)
■150円のプットオプションの例:
→ 売り手:「150円より下がらない」と考えて、150円で売れるオプションを売り出す。
→ 買い手:「150円を下回る」と考えれば買う。
→ 相場が149円になると、買い手は150円で売れるので得。その分、売り手は損。
例えば例に示したような、コールオプションで買い手が150円で買って151円で売った場合、プレミアムを差し引いて残った額が最終的な損益になります。150円を超えてあまり上昇しなければ、マイナスかもしれませんが、150円を超えて大幅に上昇すれば大きく利益がでる可能性があります。
損失はプレミアムに限定しつつ、上振れ時の利益チャンスを残せる。 これがオプションを使うリスクヘッジの価値です。
🔹4. バリアオプションとは?
通常オプションに「条件」をつけたもの。
ノックイン(条件に触れたら“有効化”)
■150円ノックイン・コールの例:
→ 条件:一度でも150円に到達したら「150円で買える権利」が有効になる。
→ 売り手:「満期までに150円には届かない」と考えて売る。
→ 買い手:「150円までは来る」と考えれば買う。
→ 到達せず終われば無効(手数料負け)。到達した後は通常の150円コールとして扱われる。
■150円ノックイン・プットの例:
→ 条件:一度でも150円を割り込んだら「150円で売れる権利」が有効になる。
→ 売り手:「150円は割れない」と考えて売る。
→ 買い手:「150円は割れる」と考えれば買う。
→ 割れずに終われば無効(手数料負け)。割れた後は通常の150円プットになる。
ノックアウト(条件に触れたら“消滅”)
■150円ノックアウト・コールの例:
→ 条件:一度でも150円に到達したら「150円で買える権利」は消滅。
→ 売り手:「150円には触れるだろう」と考えて売る。
→ 買い手:「150円には触れない」と考えれば買う。
→ 途中で150円に触れたらその場で権利消滅(手数料負け)。触れずに満期を迎え、相場が上なら有利。
■150円ノックアウト・プットの例:
→ 条件:一度でも150円に到達したら「150円で売れる権利」は消滅。
→ 売り手:「いずれ150円に戻る」と考えて売る。
→ 買い手:「戻らない」と考えれば買う。
→ 途中で150円に触れたら消滅(手数料負け)。触れずに満期を迎え、相場が下なら有利。
バリアオプションは条件がある分、プレミアムが割安。
買い手にとっては「安く仕込める代わりに、すぐ消えるリスク」になる。
🔹5. 相場に壁ができる理由
ある水準にオプションが集中すると、
→ 突破したい側(買い手や投機筋)と、
→ 突破させたくない側(売り手やヘッジ企業)
の攻防が発生する。
👉 例:150円にコールが集中している場合
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買い手:「超えれば得」だから買いを仕掛ける。
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売り手:「超えれば損」だから防戦売り。
👉 その結果「オプションのある水準」は、止まりやすく、抜けると走りやすい“壁”になる。
👉 特に NYカット前(日本時間23時前) は、この攻防で相場が荒れることが多い。
🧭まとめ
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オプションは「未来の値段で売買できる券」。売り手がいて初めて成立する。
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プレミアムはその券を買うための手数料。
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バリアオプションは条件付きで安いが、リスクが大きい。
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同じ水準にオプションが集まると「壁」となり、NYカット前は特に攻防が激しくなる。
次回は #03-4「月末・五十日・決算フローとは?」
― 特定日が為替に歪みを生む仕組み ― を扱います。
それではまた、アリネでした🐾✨







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