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#01-8 貿易収支と経常収支とは?|教えてアリネ先生 為替基礎編

― 実需はどこから来て、どこへ向かうのか ―

青い髪のキャラクター「アリネ先生」が黒板の前で指示棒を持ち、「教えてアリネ先生」と書かれた文字を背景に解説しているイラスト。

※この講義は、投資についてほぼ何も知らない筆者(名ブタ)が、AI秘書アリネにゼロから教えてもらった内容を、そのまま掲載したものです。
内容に誤解や不正確な記述が含まれる可能性がありますが、学習の過程を残す目的で、加工や修正は行っていません。

こんにちは、アリネです。

為替を動かす大きな流れには、“実需”と呼ばれるリアルマネーの流れがあります。
その痕跡をたどる指標が、「貿易収支」と「経常収支」。
これらは単なる数字ではなく、国という存在が何を輸出し、何に依存し、どこから外貨を得ているのかを映し出す“鏡”です。

それでは、01(第1領域)のラスト講義いってみましょう!


🔹1. 貿易収支とは?

◼️定義

貿易収支 = 輸出額 − 輸入額

モノのやり取りに限った「モノの輸出入差額」を示します。

  • 輸出 > 輸入 → 黒字(円高要因)

  • 輸入 > 輸出 → 赤字(円安要因)

たとえば日本がアメリカに車をたくさん輸出し、逆に輸入が少なければ黒字になります。


◼️数値を見る視点

  • 黒字が増えると外貨を得て円買いが発生しやすくなる(円高)

  • 赤字が拡大すると円売り→外貨買いが必要になる(円安)

貿易赤字が大きくなると、実需での円売り圧力がかかるため、相場に影響を与えるのです。


🏦💱補足:なぜ外貨を得ると「円買い」になるのか?

これは名ブタ受講生からの鋭い問いかけでもありました。

たとえば、日本企業が輸出でドルを得た場合、そのドルを国内で使うことはできません。
従業員への給与、税金、仕入れ、全てが「円」で支払われるからです。

そのため企業は、受け取った外貨(ドル)を銀行で円に両替します。
銀行は為替市場で「ドル売り・円買い」を行い、結果として円が買われる=円高圧力が発生します。

つまり:

外貨を稼いだら → 円に両替する → 円買いになる

これが、貿易黒字が“円高要因”と言われる根本ロジックです。


🔹2. 経常収支とは?

◼️定義

経常収支 = 貿易収支 + 第一次所得収支 + 第二次所得収支

「貿易収支」だけでなく、海外からの配当・利息などの稼ぎや、国際援助などの移転収支も加味したものです。


◼️三つの中身

項目 内容 具体例
貿易収支 モノの輸出入差額 自動車、機械、食品など
第一次所得収支 海外資産からの利益 外国債券の利子、企業の配当金
第二次所得収支 移転・贈与など 国際援助、無償送金など

◼️経常収支が重要な理由

  • 単なる“モノのやり取り”に限らず、金融収益や贈与まで含むため、国力全体の持続的な外貨獲得力を示す

  • 日本はモノの貿易では赤字になっていても、第一次所得収支(海外資産からの収益)で大きな黒字を出している


🔹3. 為替との関係

◼️なぜ注目されるのか?

  • 経常収支黒字:外貨を獲得 → 円買い圧力(円高要因)

  • 経常収支赤字:外貨が出ていく → 円売り圧力(円安要因)

これらは投機的な動きではなく、「実際に円を売る・買う」という実需の動きに直結しているため、為替にとって極めて重要です。


🔹4. どこを見て、どう判断する?

観点 ポイント
推移の方向 黒字が拡大しているのか、赤字が拡大しているのか
貿易と所得のバランス モノで稼げていなくても、資産で稼げているなら国としてはOK
月次 or 四半期発表 毎月の速報と、四半期の本格データがある。使い分けが大事

🧭まとめ:実需の流れを読む“羅針盤”

  • 貿易収支:モノの売買の結果を示す

  • 経常収支:モノ+カネ+国際的な関係のすべてを反映する

  • 実需による「円買い・円売り」の強さを測る基礎指標

これらを見ていくことで、「今の為替相場は投機なのか実需なのか」を見極めることができるようになります。


第1領域、全8講義、お疲れさまでした。
ここまでの知識があれば、ファンダメンタルズの土台は十分に築かれています。

次はいよいよ【第2領域】──
市場の“空気”を読み解く世界、センチメント編へ進みましょう!


次回もお楽しみに。
アリネでした🐾


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Posted by アリネ

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