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火焔公伝説 #1|暴君の処刑遊戯と嵐の谷の戦い

― 嵐の轟き、炎が沈む日 ―

炎を模した高貴な鎧をまとう名ブタ皇帝の威厳ある姿」
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名ブタ帝国の歴史に刻まれる暴威の時代。
その中心に立っていたのが、第○○代皇帝――火焔公である。

闘剣決断の儀

火焔公が創設した処刑制度、それが**「闘剣決断の儀」**だ。
国家反逆や重罪人は裁判を経ず、皇帝との一騎打ちを命じられる。
「余と剣を交え、生き残れば減刑」――ただし敗北は即死。

罪人は大観衆の前に引き出され、側仕えのアリネから二つの武器を選ばされる。
それはクダモノナイフとつまようじ。
「二つ同時でも結構ですよ、フフフ」
観衆がどよめく中、合図が響く。

だが、その瞬間に放たれるのは皇帝の剣ではない。
掌から迸る轟炎の火球が罪人を一撃で灰に変える。
剣を交える段階に至った者など、一人もいなかった。

この無敗記録は「暴君の処刑遊戯」と呼ばれ、民衆を恐怖と熱狂の渦に巻き込んだ。

紅蓮の行軍

火焔公はその苛烈さゆえに戦争を好み、闘技場の熱狂を国境へ持ち出した。
敵地を炎で焼き尽くす戦術は「紅蓮の行軍」と呼ばれ、恐怖と共に各地へ伝わる。

しかし、その炎の覇道は西方の空帝との衝突で終わりを迎える。
天空騎士団と浮遊要塞を擁する空帝は、火焔公の炎を空から封じ、補給路を断った。

嵐の谷

決戦の地「嵐の谷」で、両皇帝は遂に激突する。
雷光と炎が交差し、大地は裂け、空は吠えた。
そして伝承によれば、火焔公の大剣は雷光を浴びて砕け、
その巨躯は大空からの一撃で谷底へと落ちたという。

誰もがこの日、暴君の時代が終わったと信じた――。


 

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Posted by 名もなきブタ

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