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女性排除主義的思考に、僕が嫌悪感を持つ理由

―女性がダメなんじゃない、活かせない管理職がダメなんだ―

どうも、名ブタです。

皆さんの職場では女性軽視(ミソジニー)的な言動や考えを持った管理職や男性社員はいるでしょうか?

女性蔑視という所まではいかなくとも、女性を部下に持つことや採用に積極的ではない管理職というのが一定数存在するようだ。

僕は、そうした考えに至る背景には理解をしつつも、正直なところ嫌悪感を感じざるをえない。
これは単なる感情論ではなく、僕自身が20代の頃に見た現場の経験、そしてそこから長年考え続けてきたことが背景にあります。


原体験から始まった問題意識

20代の頃、僕がいた職場は典型的な男性優位の現場でした。そこにリーダーとして抜擢された女性が何人かいましたが、次々に潰れていったのを見ています。
当時は「女性には難しいのかな」と漠然と思っただけでしたが、傍から見ていて女性はみな真面目で頭が良い。つまり潰れた原因が能力不足ではないという点において僕は強い興味を抱きました。

それからというもの、今に至るまで、

女性が組織の中で力を発揮できるようにするにはどうすればよいか?

というのは僕の中でマネジメントにおける最大のテーマと言っていい課題となっています。


女性が力を発揮できない背景

今回の記事ではあまり深堀はしませんが、少しだけ女性が力を発揮できない要因についての僕の考えについても、少し触れておこうと思います。

これは本当に根が深い複合要因なんですよね。

単純に分けるなら、男性側の問題・女性側の問題・環境の問題の3点となるでしょうか

なんか最近は「女性活躍」とか言って、働く環境にばかり目が向いてる風潮を感じますが、問題の根っこはもう少しマインド寄りになると思う。

そもそも男女は違うモノだと言うのに、短絡的な男女平等などを叫ぶのも、こうした問題を気づかせにくくしているような気もするね。


女性排除思考が生まれる背景

今回僕が記事を書こうと思った事例のみを対象に女性排除思考が育った背景を推察すると、女性排除思考の根っこにあるのは、大きく分けて二つだと思います。

  1. 男女間のトラブルを面倒に感じた
  2. 女性が最終的に反抗的になった

【Ⅰ】は男女間の恋愛感情に関係するトラブルで、「男性社員と女性社員とのトラブル事例が複数あり、もう採用しない」という自己防衛的発想

【Ⅱ】は「女性は扱いづらい」という管理職側の能力不足を女性のせいにする発想です。ただし、今回のケースでは女性側に問題が全くなかったわけではないと思います。

特に今回のケースでは男性優位の職場という事もポイントだと思います。

どちらも共通しているのは、問題を解決する気がなく、最初から排除という安易な道を選んでいることです。これはマネジメントを放棄しているのと同じで、組織を率いる立場としては不適格だと僕は思います。


男性と女性の違いをどう見るか

僕は男女平等を議論するつもりはありませんし、役職の男女比が5:5でなければいけないとも思いません。むしろ、生物としての習性を踏まえた分業には合理性があるとも考えています。

ただしそれと「女性が活躍できない環境」や「女性を軽視する文化」は別問題です。
男性と女性は平均的に見れば、行動特性や価値観の傾向が異なります。
男性は短期的な推進力や成果志向に強みを持ちやすく、女性は共感力や協調性、生活や人間関係の安定を重視する現実的な視点に強みを持ちやすい。
どちらも組織にとって重要な要素であり、優劣ではなく、単なる特性の違いにすぎません。

良いマネージャーであれば、部下の個性を見極めて活かすのは当然のこと。男性同士でも人によって指導法を変えるように、女性に対してもその特性を踏まえて育成するだけの話です。


女性が持つ強みと組織への価値

女性には「共感を軸にした判断」「集団の和を重視する姿勢」「現実的で安定志向な長期視点」といった強みが見られることが多いです。これは組織において安定性や持続力を高める要素となります。

一方で「出世欲が薄い」「競争に積極的でない」という傾向がマイナスに働くこともありますが、それは育成や環境次第で補える部分です。重要なのは、男性と女性の得意分野が補完し合うことで、総合力の高い組織になるということです。

男女混成のチームでは、合理性と共感力だけではなく、リスクと取る推進力と長期的な安定性を両立できる。これこそが会社組織にとっての強さだと僕は考えています。

この辺は多様性に関する話になるので、興味のある方は多様性の科学という書籍が面白いのでおススメです。


僕が嫌悪感を覚える理由

僕は、女性の能力を活かす道を探し続けてきました。能力はある、ただ環境やマネジメントの仕方が悪いから発揮されない――その視点でずっと考えてきたのです。
だからこそ、「女性はダメだから採用しない」といった発想には強い嫌悪感を抱きます。

僕の立場と、排除的な思考は真逆です。
女性排除は「女性がダメ」なのではなく、マネジメントできない自分の無能さを正当化しているだけです。


結論

繰り返します。
女性がダメなんじゃない。
女性を活かせない管理職がダメなんです。

名ブタでした。

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Posted by 名もなきブタ

▶カテゴリ:ビジネス
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