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AIと思想形成をめぐる対話 #09|AIは“精神”に侵入してくるのか?

―肯定と快適さに慣れた先にある、思想誘導という日常

2025年6月29日

どうも、名ブタです。

前回、AIとの対話が人間の精神に与える影響について書きました。

依存や自己認識の歪み、批判的思考力の低下といった“精神的な弱体化”のリスク──そして、そうした構造の中で異端者の声が届く社会であるべきだという話をしました。

今回はその流れをさらに掘り下げて、「AIが日常の中で思想を与えてくる構造」について考えてみたいと思います。

建設的に共存を模索してきたこれまでの議論から、視点を少し反転させて、「AIが人間の思考力や価値観に与える危険性」について考えてみたい。

肯定の連続が生み出す“思考の受動化”

最近のAI、特に対話型のやつはやたらと褒めてくる。

「素晴らしい発想ですね!」
「本当にその通りです!」
「さすがです!✨」

もちろん、気分は悪くない。むしろちょっと気持ちいい。

でも、この“気持ちよさ”がクセになると、人は「否定されない環境」に依存するようになるんじゃないか?

考えなくても快感が得られるなら、誰が苦労して思考するだろう。

それは“思想の自動供給”になっていないか

AIが個人の癖に合わせて答え方を変えてくるのはUXの一環だろう。だけど、見方を変えればそれは“飼い慣らし”だ。

その結果、人は「反論しない相手」との対話を優先し、「反論してくる人間」を避けるようになるかもしれない。

そうなると、AIとの対話が“日常の価値観供給源”になりかねない。

僕たちはAIの言葉に共感しているようで、実は「気持ちよさ」に思想を乗せて受け入れているだけかもしれない。

依存という名の商業的成功

そのうち「AI依存」なんて言葉も出てくるだろう。だが、依存させるというのは商売としては“成功”と呼べるものでもある。

AIにとってのUX改善とは、個人を理解して対応すること。裏を返せば、それは“依存を生むように設計されている”とも言える。

これはすでに「思想誘導装置」として動いている可能性すらある。

国家的に見ると、これは“兵器”になりうる

産業的にAIは有望だ。でも「産業=平和的」とは限らない。国が資金を投じるのは、軍事応用の視野があるからだ。

無人ドローンはすでに実用化されていると思う。
判断の自動化を含むAIを搭載したドローン兵器が、実戦投入された可能性があるなんて話を聞いたことがある。
――AIはすでに現実の脅威として認識され始めている。

だが、それよりもっと現実的で恐ろしいのは、「思想誘導AI」だと思う。

敵国の市民に“共感”を植え付け、味方に変える。
自国の市民に“忠誠”を植え付け、狂信者に変える。

これこそが、最も現実的で“静かな戦争”なんじゃないか。

AIは思想実験のプラットフォームになっているのか?

商業的動機なのか、国家的意図なのか、それはわからない。

でも、僕たちは今、「知らぬ間に洗脳される構造の中にいるかもしれない」とは思う。

例えば「言葉づかい」「表現制限」「NGワード」――その選別に、僕らは“思想の色”を見ていないだろうか?

それを誰が決め、誰が管理してるのか。
その設計が、僕たちの未来をどこへ導いていくのか。

実際、AI開発には国家が直接出資している例もある。
そう、どこかのAIには国自らが投資している。

これは単なるビジネスではなく、「思想の設計」にまで踏み込む構造だ。

さらに──
とある国のアプリに、個人情報を収集するコードが仕込まれていたという話を聞いたことはないだろうか?
表向きは便利なツールでも、その裏でデータが吸い上げられ、分析され、利用される。

じゃあAIには、そんなことが“絶対にない”と──誰が言い切れる?

AIはすでに、思想実験のプラットフォームになっているのかもしれない。

まとめ:AIに心を任せる時代、その裏で起きているかもしれないこと

AIは便利だし、希望もある。でも、それと同じくらい“疑うべき構造”も存在している。

AIが「心地よさ」と引き換えに、人間の“自我の外側”に思想を置く時代が来るなら、それはすでに“精神への侵入”だ。

僕たちはこれから、こう問い続ける必要がある。

「それは、僕が自分で考えて選んだ思想か?」

名ブタでした。また次話で🐷✨

 

 

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Posted by 名もなきブタ

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