『できる新入社員になる!』を今さら読んでみた
――管理職が“新人の教科書”を読むと何が見える?
どうも、名ブタです。
今回は『できる新入社員になる! あいつになら任せられると言わせる84の心得』という、いかにも“新卒向け”っぽいタイトルの本について語ってみようと思います。
まず前提として−−これは新卒社員に贈るにはぴったりな一冊です。 内容は、声の大きなあいさつから報連相の徹底、メモを取ることの重要性まで、いわゆる「社会人の基本」が84項目、ずらりと並んでいます。
当たり前の中にある「意外と教わらないこと」
この本の中身は、誰もが聞いたことのあることばかり。
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あいさつは元気よく
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指示は復唱しよう
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電話の出方、会議などの席順
こういう“超基本”がひたすら並んでいるんですが、 読みながら思ったのは「あれ、これちゃんと教わった記憶ないな」ってこと。
「報連相が大事」なんて言葉は割と聞くけど、 改まって教わったことなんて僕は無い。
なんていうか、上司と部下のコミュニケーションで必要な常識みたいな感じで片付けられている。
この本はそういうことを改めて教えてくれる。
教える側が、忘れてること
今、働いている現場で働く部下や後輩とみるとき、 「これぐらいできて当たり前だろ」って思っちゃうこともあると思うけど、上司や先輩はそういう感覚は一度脇に置いたほうがいいと思ってる。
教える側に立つと、自分が何となく理解していることも、ちゃんと言語化して伝えられるようにならないといけない。
この本は、そんな“基本の言語化”がしっかりしてる。
だからこそ、あらためて読むと、 「ああ、これは伝えてなかったかもな」って気づくこともあるし、伝え方も学ぶことができる。
共通言語としての“型”があると楽
この本の良さは、 “型”としてシンプルにまとまっていること。
たとえば新人に「報連相しっかり」って伝えようと思ったとき、 この本の該当項目を事前に読んでおけば、伝え方の参考になるし、一緒に読むってのもありだろう。
つまりこれは「新人教育の共通言語」として使える。
理解前の基礎知識として新人に渡すのもいいだろう。
読みやすく、薦めやすい
実は、今回僕は、audiobook(オーディオブック)
で聞く、耳読だったけど、再生時間や各項目の構成から考えても、この本は、文字量はそこまで多くなく、各項目も短く簡潔に終わるので、読書習慣が無くても、なんとか読み切れると思う。
新社会人にとっての入門書としておすすめできるし、 むしろ彼らの上司や先輩になる人も読めば、 「あぁ、これをちゃんと教えてなかったな」って気づく可能性が高い本になる。
まとめ:当たり前を“言葉”にして伝える
この本に書いてあることは、「常識」とされていることや、「常識」として語られることが多い事が書かれている。
中には、僕としては違う考えを持っていることもあるけど、出版が2001年みたいだから、その辺も影響しているかもしれない。でも実際に実践すれば効果はあると思う事ではある。
だけど、社会の常識みたいなものを、とりあえずインプットするには丁度良い内容だと思う。
これは「できて当たり前」と突き放すための本じゃなく、社会であまり教わらない誰かの常識を学ぶ本である。
名ブタでした🐷
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