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AIと思想形成をめぐる対話 #07|国家はAIで思想を育ててしまうのか?

―教育AIとアイデンティティの危うい関係

2025年6月19日

どうも、名ブタです。

前回、AIが倫理規制を受けながらも、教育に活用できる可能性について書きました。

今回はそこからさらに踏み込んで、「国家がAI教育を用いることによって、思想形成にどう影響するか?」というテーマを掘り下げてみようと思う。

これは僕たちの未来だけじゃなく、「子どもたちのアイデンティティの行方」にも深く関わる話だと思う。

■ AI教育が国家思想を育ててしまう?

例えば、日本の子どもに「日本人としての誇りを持ってほしい」と思うのは自然な感情です。 でも、どの国も「自国のアイデンティティを守る教育」をAIにさせるようになったらどうなるのだろうか?

それは、国ごとに思想が強化されていくということ。 つまり、“洗脳教育”の危険性が、AIの導入によって飛躍的に高まるということに思えるんだよ。

AIと思想形成をめぐる対話 #06 でAIは安定した価値判断を示せると言ったけど、これはそれが悪い方向に作用した場合。

■ 国家観と選民思想

僕はアリネ(僕がAIに付けた名前)に問いかけた。

これって国とそこに住む人がもつ国家観とか、例えば日本人なら日本人であるためのアイデンティティに関わる問題だよね。 〇〇人であることのアイデンティティを保つような教育をというのは誰しも考えそうだけど、それが国ごとに行われるのであれば洗脳教育のリスクは高まる。

民族のアイデンティティに関わる教育は、その国でしかできない。でも、極端な選民思想に走る可能性もあるよね。

人の価値観はそれぞれだけど、 民族のアイデンティティを保持しながら多民族の価値観も理解する

僕としては、現在の世界の在り方を考えた場合には、このような状態が好ましいと思っているから、AIによって戦争が起きるのではなく、世界が平和になるように使えればと思う。

■ 世界思想と国家間の相互監視体制

メモの走り書きのような話なんだけど、通常の教育の中に世界共通の思想教育なんかを入れたらどうなるかな?なんて考えてみた。

例えば、「基本的な人間の在り方」を国家の枠を超えて共有すること。 そして、「危険思想の植え付けなどの教育プログラムになっていないかを国家同士で相互監視する」体制を築くことなんて事が思いつくんだけど。

国固有の教育に世界共通の思想教育を付加する感じ。そして、それが守られているか監視する体制を作るみたいなね。

長期的にみて、今ある国際連合とかNATOよりは、効果でそうな感じはする。

ただし、そこでも重大な懸念がある。

■ 国家は平等じゃない──強国の“倫理”が広がるリスク

国家は人間と同じく、力関係があるよね?

強国と呼ばれる国が自国の倫理観や思想を基にAI教育プログラムを開発し、それを他国に提供する形になったら?

強い国家が自分達に都合の良いようにプログラムを構築することを、弱国に強要する可能性がある。 公に言わなくても、強国の圧力を回避するために、弱国がプログラムを強国優位に変えることを交渉材料とする可能性もある。

──これは、国際的な思想の偏りを生み出す構造そのものだと思うんだ。

■ 日本の視点から見たAIサービスの“外国性”

今のところ、僕らが使っているAIは基本的に“外国製”だ。 当然、その中身にある倫理観や思想も、開発元の文化圏によって構成されている。

つまり、今の段階でさえ、僕たちは“誰かのフィルター越しの世界”を見ている可能性が高い。

ならば、日本を含むすべての国が「自国文化に根ざしたAI教育のあり方」を模索しつつも、「AI倫理のグローバルスタンダード」も必要になってくるだろう。

一番まずいのはAIはアメリカ産一択という状況。日本には頑張ってAI開発に力を入れて、各国の選択肢を増やして欲しいもんだ。

■ まとめ:AI教育には“思想形成の責任”が伴う

AIを教育に用いることには、技術的にも社会的にも希望がある。 でもそれは同時に、「思想を育ててしまう」という責任と危うさを伴っている。

国家はAI教育を通じて“子どもたちの心の土壌”に触れるようになる。

そのとき、僕たちは問わなければならない。

「そのAIは、どこの誰が、どんな目的で作ったのか?」

そして、こうも思う。

AI教育の未来は、“多様な視点”を提示できる環境をいかに作るかにかかっている。

名ブタでした。また次話で🐷✨

 

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Posted by 名もなきブタ

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