厚生年金が基礎年金に使われるって、損じゃないのか?
―基礎年金底上げの裏で進む静かな分配ロジック
※この記事は、noteに書いた記事(厚生年金、流用しますね♡ by 政府)を整えたものです。noteではノリで書いたけど、今回はちょっとだけ真面目に言うだけで、中身は同じです。
どうも、名ブタです。
なんか変だよね?
政府が、厚生年金の一部を基礎年金の底上げに使うって話をしてるらしい。
で、「厚生年金の人も損はしません(*’ω’*)キリッ」って言ってんだけどさ……。
いや、それ損じゃないの?
厚生年金って、給料からガッツリ引かれてるやつだよ?
しかも企業と折半とはいえ、こっちも結構払ってる。
それを「損しません」とか言いながら、支払ってない人にも分配って、どういう理屈だよ。
支払総額はそのまま。だけど受け取る層は広げますって。
え、それ厚生年金のストックが薄まってね?
誰がその分、穴埋めすんの?
この構造、図にすると一発なんだけど、仮にここで資料Aをご覧いただきたい(※図:厚生年金の分配イメージ)。

左の“分配前”の状態では、厚生年金加入者が将来受け取るはずだった上乗せ部分(分配されるかもしれない一部)が、自分の厚生年金の中に含まれていた。
でも“分配後”では、その一部が基礎年金として国民年金のみの人にも配られる形になり、結果的に厚生年金加入者から見ると“消失分”が発生している。
この消失分の補填なくして厚生年金を支払った人達の不満は収まらないと思う。
「厚生年金の人も将来的に増えます」って言うけどさ。それって分配しなかった場合より増えるんか?
もし本当に「将来は増える」って言うなら、分配しなかった場合と、した場合で「どれだけ年金額が違うか」くらいは、最低でも数値で示すべきじゃね?
将来お得です!ってどの口が言ってんの?
パートの人に社会保険を適用拡大したとき、
「将来の年金が増えるから安心です☆」とか言ってたよな。
早速、厚生年金が分配対象にされて目減りしてるがなw
この調子じゃ、将来ちゃんと貰えるかどうかも怪しいよね?
なんか言ってることとやってること、全然違うんだけど?
財源って言葉、どこいった?
あんだけ「178万の壁」で財源が~って騒いでた政府が、
今回は財源の話をガン無視。
じゃあ聞くけどさ、
この「基礎年金を底上げするために厚生年金を使う」って案で、
年間どれくらい厚生年金が“消失”するのか、試算したの見たことある?
ないよね。
マジで、どこいったんだよ、財源の話。
自民党?財務省?
なに?きみたちは希望的観測だけで政治やってるのかい?
僕の見立て:これ、ふるさと納税と同じロジック
なんか、これアレに似てるなと思ったんだよね。
この制度、見た目だけ見るとこうだよ。
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基礎年金しかない人 → ちょっと増えて嬉しい
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厚生年金の人 → 損はしてないと言われる
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政府 → 支出ゼロで「やってます感」演出 ※実際に支出ゼロ
結果:「得する人が多いから、文句出ないでしょ」戦法
はい、これまんまふるさと納税と同じやり口じゃん。
ふるさと納税は得した人が多いのか微妙だけど、たぶん今回の話は得する人が多いんじゃないかな?
これは参議院選挙対策という意図もあるんかな?
忘れる前に言っとくわ
こういう制度って、走り出したらこっちのもんって感じだと思う。
今、払ってる人たちが年金貰う頃には、
こんな話は忘れてるってマジで。
だから、今のうちに言っとく。
これ、変だよな?
名ブタでした。
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