ホットナイフは自作できる?はんだごてと替え刃で試してみた。
―はんだごて×ホットナイフ替刃で素材は切れるのか?
どうも、名ブタです。
今日はホットナイフ自作ネタを一つ。
この記事は、2017年に公開した下記の記事を再編集・再構成したものです。
内容や構成は読みやすく再構成し、一部情報の整理・補足も加えましたが、当時の試行錯誤の記録として元記事も残しています。
さて、僕は工作はそんなに上手じゃないけど下手くそながら見様見真似で、素材加工とか修理にチャレンジにすることがある。そんで何か工具が好きで使いもしない癖に欲しくなったりする。
そして、前々からホットナイフ(ホットカッター)という物が欲しかったのだけど、買わずにいた(使わないからねw)。
当時の僕は、手持ちの工具を色々と整理していたのだけどはんだごての道具を整理する際に、はんだごて本体が何種類かあるのを見て、これホットナイフに改造出来ないのか?と突然思った。

上のはんだごては白光の40wだけども、これとよく似た形状のホットナイフが同社から販売されている。おそらく同じ種類である。
今回、記事を再編するにあたって商品を調べたら、同じ形状の商品はすでに売られていないようだったけど、当時と同じく現在販売されている商品のはんだごてとホットナイフは本体形状がよく似ている。
僕の考えでは、製造コストを考えると全く違う部品を使うより、共通化できる部品はできるだけ共有した方がコストを抑えられるので基本的に同じ物だと推測している。
下に現在の商品リンクを貼っておく。
当時と同じく、ホットナイフには、はんだ付け用のこて先が付属してるわけだけど、僕のはんだごてが同じ種類のものならば逆にホットナイフ用のこて先に交換することもできるんじゃね?って判断で購入したのを覚えてる。

上が購入したホットナイフ用の替刃(白光:ホットナイフ 替刃 515-T
)。
下は、手持ちのはんだごてから外した、こて先だ。
替刃に関しては当時のまま販売されているようなので、本体の見た目が変わっただけで替刃やこて先は同じままだと思う。
購入したホットナイフの替刃を早速はんだごてに装着して試してみた結果。使える事は使える。切れるんだけど、少し対象の厚みが増すと切れない。装着した時から何となく予想はしていた。
上の替刃を見てほしい。正規の製品がどうなってるかは解らないが、実はホットナイフの軸(赤で囲んだ部分)が少し短いのだ、その為に熱源まで軸が届かず、カッター刃に伝わる熱量が足りなくなってると思われる。

上の画像は軸のサイズだけど、購入したホットナイフの軸は46mmなのに対して、はんだ付け用のこて先は50mmの深さまで挿すことができるのだ・・・。間違いなくホットナイフ本体を購入させる戦略だろう。だが寸法図でも軸の長さが解らないようになっていたのが、戦略なのか単なる不親切なのかは不明だ。
しかし、この切れ味についてはハッキリ言って不満だった。
そこで他に代用できるものが無いか探してみたら見つけたのが、エスコというメーカーのホットナイフ用こて先(エスコ EA304XA-1 ホットナイフ替刃)だ。エスコのカタログだと寸法図で軸の長さが50mmとなっている。一縷の望みを掛けて、この商品を購入してみた。
だめだった・・・
届いた商品には前述した白光の商品(515-T)にエスコのラベルが貼ってあった。寸分たがわない完全に同じ商品ということである。予想はしていたのだがエスコの商品は白光のOEMなんだね。返品も考えたが開封してしまったし、購入したサイトに寸法図がでてた訳ではないので購入サイト自体には落ち度はない。500円そこそこの商品ってこともあって面倒が先に立ち返品は見送った。
でも最近のアマゾンとかなら返品も楽そうだよね。
ホットナイフ替刃の加工を実行
どうしたものか?と思案をしていて思ったことがある。
要は軸を長くしてキチンと奥までこて先が挿さるようにすればいいわけ。
軸を長くして熱源にシッカリ軸が接触するようにすれば熱伝導率が改善して切れるようになるだろうと。
手段は・・・
ホットナイフのキャップみたいな部分を鉄工やすりでひたすら削る!!
軸の部分を長くする加工を地道におこなった。

ちょうど同じものが二本あるので比較は簡単、返品しなかったエスコの替刃役にたった瞬間であるw
上のホットナイフの替刃は軸を4mm長くして50mmにしたものだ。
実際には確実の奥の熱源に軸を到達させるために4㎜より少し長めに加工している。

上の画像が加工後のホットナイフ替刃を装着したはんだごて。
確実に奥まで挿す為に4mmより少々長く削ったので本体とこて先のキャップの間に隙間ができているが、これは致し方ない。
実際の切断能力だけど、最初の状態に比べて格段に能力が向上した。
切れなかった厚みの物も大分切れるようになった。
この自作ホットナイフにはもう少し能力向上の余地がある。ホットナイフ替刃とはんだごて本体の間にわずかな隙間があるのが画像からも確認ができるけど、この隙間を金属のワッシャーか何かで埋めれば熱伝導率が改善されてスペックはさらに向上すると思われる。
別の方法だと、軸をさらに長くする加工をして、軸そのものを切断して短く加工。そうするとカッター刃までの距離が短くなり空気にさらされる面積も小さくなって放熱具合も小さくなって、さらに切断力が上がると思う。
最後に
これで、今回の記事は終わりなるけど、一つ注意点。
今回の記事はあくまで2017年に書いた記事の再編です。
冒頭で書いたように、現在の商品は見た目が少し変わっていますので、もしかしたら記事とか違う部分があるかもしれません。名ブタの見立てでは替刃は同じ商品のままっぽいので、見た目が変わっただけだろうと見ています。
この辺は一応リスクとして考慮して頂ければと思います。
でも、こういう加工とかをしそうな人には釈迦に説法かもしれないね。
名ブタでした。
記事で紹介したホットナイフ替刃
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