あなたの空は何色ですか?|オーディオブック版『塀の中の美容室』感想
どうも、名ブタです。
今日は、オーディオブック(audiobook.jp)
で聞いて良かった小説を一冊紹介します。
概要くらいで、ネタバレはしないので安心してください。
桜井美奈先生の『塀の中の美容室』
なんというかカバーと中身が一致してる本でした。このカバーイラストは現物でも手に入れたい衝動が湧いてくるくらい好きです。
さて、皆さんは他人の人生に触れて、琴線が揺らぐ感覚を持ったことがありますか?
『塀の中の美容室』という物語はそういうお話です。
大きく揺さぶられることもなく、ただ静かに心が動く、そういう感覚をこの本はもたらしてくれます。
とある美容室、お客と美容師の間で綴られる物語。会話は少なく心情が語られていく。少し変わっていることと言えば、その美容室は刑務所の中にあるという事。そして美容師の女性が犯罪を犯して服役中の者という事です。物語はオムニバス形式で綴られ、それぞれのお話は読者に想像の余白を残しています。
この物語は触れた人によって抱く感情が変わる作品だと思います。
その人が触れてきたモノ、その人自身の人生によって感じ方が変わるのだろうと。
たぶん、僕自身であっても、この物語に過去の自分が触れたなら感じることは変わるだろう。そうだね、20代の僕だったら今ほど心は揺らがなかったもしれない。
だから、この作品は多くの人が触れて、その感情を持ち寄ることで、初めてのその価値が大きくなるのかもしれない。
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