未経験を敬遠する言動に疲れる

2025年4月12日

「経験者が欲しい」

僕はこれを結構やばいセリフだと思って聞いてるんですよ。人材育成をコストと考えるなら非常に効率がいいです。他所で育った人材を横からかっさらうのですから。

でも、そういうつもりで言ってるようには聞こえないんですよね。単純に人に何かを教える事を面倒だと考えてて、短期的でも自分の忙しさが増すのを嫌ってるという事だと思うんですよ。おそらく、この感覚がある限りは根本的な解決ができずに慢性的な人材不足から脱却はできないと感じるのですよ。

ひどい人だと、「未経験者とってもしょうがない」みたいな事を捨て台詞のように言います。

この人はきっと生まれ落ちた時から経験値が高かったんでしょうね。異世界転生ものの基本ですね。

教えるのもスキルなので得手不得手はあるでしょうけど、誰しも初めてはあるわけで、誰かが受け入れてくれたから今自分がここに経験値を持って存在してるという事を忘れてしまったのでしょうか?ご自分も通った道のはずなのに自分は未経験者は敬遠するというのはちょっと器が小さすぎだと思います。経験者マウントという一種の承認欲求を満たすための言動なのかもしれないですね。

未経験者を採用するメリットというのは、教える人を育て、将来のマネージャー層を育てる事だと思うんですよね。教える教わるという極めて健全な関係構築によってチームワークも育めますよね。

スターを集めたら野球に勝てるというわけじゃないですし、なによりそんなのつまらんでしょ。